フリーランスを目指す!翻訳・通訳(英語)の求人トライアルとは?

かおり
かおり

こんにちは!

通訳・翻訳・通訳案内士のフリーランス、かおりです!

(かおりのプロフィールはこちらからご覧ください)

今回は以下の悩みに対応する記事を書きました!

質問者
質問者

通訳と翻訳のトライアルを受けたいんだけど、具体的に何を準備すればいいの?そもそも何をやるのかな?内容が分からなければ、対策も練れないし…情報が少ないんだよね…

語学のフリーランスを志す時に気になるのが、通訳と翻訳のトライアル。

通訳と翻訳の派遣会社のほとんどは登録希望者にトライアルを課し、その結果で採用の可否を決めます。

私もフリーランスとして独立した時にトライアルを受験しました。その時にはトライアル試験の情報が手元になかったこともあり、ぶっつけ本番で臨みました(笑)

幸いトライアル試験には合格できましたが、今思い返してみても低いレベルのパフォーマンスだったのは否めません。

当時の経験を振り返り、通訳と翻訳のトライアル試験に関する情報がより多く表に出てくれば、語学のフリーランスになりたいという方々が積極的に受験できるようになるのではないかと思いました

本記事では、語学のフリーランスを志し、通訳と翻訳のトライアルを受験しようと考えていらっしゃる方々へ、私が経験したトライアル内容をお伝えします。

本記事の対象者:語学のフリーランスを志し、通訳と翻訳のトライアルを受験しようと考えていらっしゃる方々

トライアルの目的

通訳・翻訳トライアルの目的

トライアルの内容を説明する前に、通訳・翻訳の派遣会社がなぜトライアルをするのかという目的を確認しましょう。

主な目的は以下の3点ですので、それぞれ詳しく見ていきたいと思います。

  • 登録希望者がもつ語学力と専門知識の確認
  • 登録希望者が通訳と翻訳のどちらに適性があるかの確認
  • 登録希望者が即戦力になるかどうかの確認

登録希望者がもつ語学力と専門知識の確認

メインの目的と申し上げてもいいのが「登録希望者がもつ語学力と専門知識の確認」です。

語学力に関しては、英語で言えば最低でも英検1級、またはTOEIC900点オーバーのレベルの語学力は必要になるでしょう。これに加え、専門知識が求められることがほとんどです。たとえば、私が関わっているIT・マーケティング業界では、専門知識の有無がパフォーマンスを大きく左右します

機械翻訳ツールを利用して翻訳業務を効率化する翻訳会社が増えていますが、校正は人間が担当しています。というのは機械翻訳の精度が向上したとは言っても、見込み客やクライアントがその文章を見てどう感じるかを、人間の想像力やイメージで考えなければいけないからです。その際に「専門知識」があると、クライアントが想定する成果物に文章のレベルに近づけます。

通訳業務でも同様に、専門知識の有無が業務に大きく影響します。とくにワークショップの質疑応答で顕著に現れます。

登録希望者が通訳と翻訳のどちらに適性があるかの確認

語学のフリーランスにもさまざまなタイプがあり、派遣会社では登録者の適性を就職活動のようにしつかりとみています。

理由は「業務の持続性に影響する」からです。以前検品者に確認したところ、トライアルを通して以下の2点をざっくりと確認しているとのことです。

  • 几帳面かつ真面目で繊細な性格…翻訳向き
  • 細かい失敗を気にしないが頑張る性格…通訳向き

たとえば、几帳面で繊細なワーカーが通訳業務に臨むと、ほぼ徹夜で資料を読み込んで当日は寝不足ながら気合いで乗り切るというケースが見られるようです。

この状況だと体力の問題で稼働数が減り、持続的に通訳として活動できなくなるでしょう。このようなワーカーの場合は翻訳業務へアサインされる方が望ましいです。

登録希望者が即戦力になるかどうかの確認

派遣会社によっては教育システムがあるかもしれませんが、私の場合は一度だけ先輩の現場を拝見し、その次にはメインの通訳としてアサインされました。

採用された時点で、「この人はすぐに業務に入れる」「この人は即戦力」と考えられていると言っても過言ではありません。

教育期間はほとんどありませんので、トライアルを受験するまでの自己研鑽を通して、通訳・翻訳のノウハウを事前に身に付けておく必要があります。

トライアルの内容

通訳・翻訳トライアルの内容

私は現在、ITとマーケティングを専門としている通訳・翻訳の派遣会社にワーカーとして登録しています。

ここでは登録前に受験した通訳と翻訳のトライアル内容について、ご紹介いたします。

通訳のトライアル

動画を用いた逐次通訳のトライアルを3本行いました。トライアルで実際に使用した動画そのものは掲載できないため、概要のみご紹介します。発表者のセリフごとに一時停止を押して逐次通訳を行いました。所要時間は各動画で10分ずつです。

  1. AIと数学の関連性を説明するレクチャー(英→日の逐次通訳)
  2. CRMとマーケティングのプレゼンテーション(英→日の逐次通訳)
  3. 大手日系企業の決算説明会(日→英の逐次通訳)

AIと数学の関連性を説明するレクチャー(英→日)

数学を専門とするブリティッシュの教授が「AIと数学の関連性」について講義をする動画でした。

話者の英語が一般的なブリティッシュイングリッシュであったことと、導入部分が一般論であったので前半はそこそこいけました。しかし、後半には数式の逐次通訳が待っていました(笑)数式については詳しくなかったので、手ごたえはいまいちでした。

CRMとマーケティングのプレゼンテーション(英→日)

ドイツ系アメリカ人のプレゼンテ―ションでした。

CRMとはCustomer Relationship Managementの略称で、顧客満足度を確認して利益の向上を図る経営手法です。この用語とマーケティング戦略との関連性が主題でした。

あえて発音に相当くせがある話者の動画が使用され、聞き取りにくい発音を聴いた上で逐次通訳と大意要約をできるかが問われました。

大手日系企業代表の決算説明会(日→英)

某超大手企業の代表が決算について説明する動画を見て、日英通訳するというタスクでした。

あえて直訳が難しい比喩表現が課題として問われました。たとえば「この薄くなった髪の毛がオールバックになるかのように」という表現です(笑)

翻訳のトライアル

翻訳のトライアル課題は英日翻訳と日英翻訳。工業英検のような手書きではなく、オンラインフォームに入力する形で行われました。

日英翻訳と英日翻訳それぞれに課題が用意されており、時間を計りながら翻訳後に提出という流れです。

日英翻訳

テーマは「精密機器の開発プロジェクト(383文字)」でした。

新製品について説明する内容で、しかもIT分野でしたからアウェー感がすごかったです。機械翻訳と人間の知恵を使いながら対応できるレベルでしたが、日本語にかなりつられてしまいました。

所要時間は約20分。

英日翻訳

テーマは「ITネットワークとセグメント(161文字)」でした。

システムエンジニアの方々なら、おそらく楽勝と言える内容だったかもしれませんが、文系出身の私はあれこれ調べものをして訳文を提出しました。

この英日翻訳がトライアルの中で一番成績が良かったこともあり、現在まで継続してお仕事を頂いています。

所要時間は約20分。

トライアルに落ちたら?

トライアルに落ちたら

トライアルに落ちる原因はいろいろ考えられますが、周囲の状況を見ていると、以下の2点にまとめられます。

  • 語学力と通訳・翻訳の能力が低い
  • 登録希望者の能力と派遣会社のニーズが合わない

語学力と通訳・翻訳の能力が低い

不合格の理由がこの結果だとすれば、勉強して出直すしかありません。

通訳学校・翻訳学校に通うか、または自分でメンターを見つけて師事するのもありでしょう。

一つ言えるのは、通訳と翻訳の能力は第3者からのフィードバックや指導があると大きく伸びるということです。語学力自体は独学でどうにか伸ばすことはできますが、通訳と翻訳に関しては独学だと厳しいという見方がほとんどです。つまり独学に固執しなければ、力を伸ばすための期間を短縮できるという見方もあります。

登録希望者の能力と派遣会社のニーズが合わない

受験者の語学力が高く、通訳・翻訳のレベルもそこそこなのに落ちてしまった…なぜ?という理由を考えてみると、「そもそも会社が必要としている分野と自分の能力がズレていた」というのは珍しくありません。

通訳・翻訳の派遣会社によっては、対応できる案件が限られることがあります。理由は一番稼働数が多くて信頼できるワーカーに発注しやすく、その組織構造に依存するからです。

たとえば私が在籍する会社が募集しているのはIT・マーケティングの通訳・翻訳ができるワーカーですが、その理由はIT・マーケティング翻訳に秀でているベテランが検品者・翻訳者として稼働しているからです。この条件では医療を専門とする通訳者・翻訳者がトライアル受験をしても、対応できる案件が皆無ということになってしまいます。

フリーランスとしてワーカー登録を希望する場合は、トライアルを受験する前に 以下の質問をしましょう。これにより、組織構造の一端が見えます。

「一番受注している案件の業種・業界、または稼働しているワーカーの専門性は何ですか?」

求人を見て勢いでトライアルの申し込みをすると、アンマッチという結果につながりやすいので注意しなければいけません。

まずは行動を起こす

行動を起こす

本記事では、語学フリーランスが経験した通訳・翻訳のトライアル内容をご紹介してきました。

冒頭で申し上げた「トライアルに向けて何を準備すればいいの?」「そもそも何をやるの?」という疑問は、多少解消できるのではないかと思います。

ここで非常に重要なのが「実際に行動を起こすこと」です。自分はフリーランスに向いているのか、通訳・翻訳で自分はどこまでやれるのか。疑問や不安は尽きませんが、実際にトライアルを受験してみることで行動の道標が見えてきます。

たとえば翻訳者ネットワークのアメリアに入会すると、翻訳業務とスキルアップの情報を効率的に収集できます。

翻訳者ネットワーク「アメリア」のポイント

  1. 約300件の翻訳求人に応募できる(約3割は未経験者でも応募可)
  2. 仕事のカウンセリングを受けられる
  3. 翻訳者同士のネットワークを構築できる

トライアルに合格すれば業務に入ることができますし、不合格になればその原因を考えて次にいかせます。まずは行動です。

本記事がこれから語学フリーランスとして独立し、通訳・翻訳に携わろうと考えている方々のお役に立てるとうれしく思います。

タイトルとURLをコピーしました