英語学習を通して考える|音読の勉強法と効果とは?

かおり
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こんにちは!

通訳・翻訳・通訳案内士のフリーランス、かおりです!

(かおりのプロフィールはこちらからご覧ください)

今回は以下の疑問にお答えする記事を書きました!

質問者
質問者

語学学習で「音読」はオススメと聞くけど、なぜ音読が効果的なのですか?普通に声に出すだけで本当に語学力が伸びるのでしょうか?

語学学習の入口とも言える勉強法の一つが「音読」です。

音読とは、文章を声に出して読む動作を指します。

幼稚園や小学生の時に教科書を声に出して読んだ経験があるのではないでしょうか。正にその作業が「音読」です。

脳科学的にも音読の効果が説明され、大学入試の試験対策でも音読の重要性を説く教師も存在します。

なぜ音読がそこまで必要とされ、語学に役立つと言えるのでしょうか。

本記事では、脳科学的に検証した音読の効果、筆者の体験談、音読の注意点、音読のモチベーションを保てる書籍、音読の教材をご紹介していきたいと思います。

本記事の対象者:語学学習で「なかなか伸びない」と悩む学習者、音読の効果を知りたい方々

脳科学から考える音読の効果

脳科学から考える音読の効果

一口で「音読はいい」と言われますが、その根拠とは何でしょうか?

脳科学の分野で、音読の効果を説明する興味深い記事があります。

「脳トレ」で有名な、脳機能開発を専門にする川島隆太教授(東北大学加齢医学研究所)によると、音読中は、脳の前頭葉に含まれる「前頭前野」という場所が活性化することでアイディアが浮かびやすくなるほか、音読しない場合に比べて音読後の記憶力や空間認知力が20~30%も増加するのだそうです。

また精神科医の樺沢紫苑氏によると、音読は脳を活性化させるうえ、セロトニン神経にも有効なのだとか。セロトニンとは、ドーパミンやノルアドレナリンなどの興奮系物質の過剰分泌を抑えて脳内物質のバランスをとってくれる調整物質です。このセロトニンが活性化されると、心が落ち着いてリラックスした状態になるのだそうです。

引用元:音読の効果とやり方を丁寧に解説。テキストの選び方・おすすめの本は?【保存版】

かおり
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上記の記事から、以下2点がポイントとして挙げられます。

  • 頭部の前頭前野が活性化し、記憶力や空間認知力が20~30%増加する
  • セロトニンの作用により興奮物質が抑えられ、リラックスした状態になれる

中学校に入学し、初めて英語を勉強した時に経験する音読。

その音読を実行することで、脳が勉強を続けるために最適な状態に保たれると言っても過言ではありません。

音読の勉強法と結果:TOEIC585→英国留学→英検1級

音読の体験談

大学受験期に出会った先生の言葉

私が本格的に英語の勉強を始めたのは、高校3年生の春からです。

高校時代に出会った英語の先生から「音読の効果」について学び、大学受験に備えました。

「授業で扱う英文を音読して自分のものにしてほしい。音読をすることで英語の感性を身に付けることができるし、会話の訓練にもなる」

「実際の入試会場では、英語の試験前に単語帳を読むなんて愚かな真似はしない。自分がものにした文章の音読をしてほしい。それにより英語の思考に切り換えることができる。自分の英文を持っている人が本番で点を取れる」

この先生の教えは、高校を卒業してから15年以上、私が語学を続ける上で大きな支えとなってきました。

TOEICの初受験(585点)から見えた勉強法の課題

大学入学後にTOEICを経験しました。

新鮮味のある市販の問題集を手に取り、ワクワクしながら問題を解いて試験に備えました。

初受験の結果は585点。600点オーバーを目標としていたので、残念な結果に終わりました。

その理由は、音読を怠っていた勉強法にありました。

躍起になって問題集を解いていたので多少は問題慣れしていましたが、肝心の語学力がついていなかったわけです。実際に会話の発信力はほとんどなく、勉強法を見直す必要がありました。

高校時代に出会った先生の教えを思い出して音読を再開

勉強法を見直すために行ったのが、前述の先生から教わった「音読」でした。

音読といっても、ただ単に文章を声に出して読めばいいわけではありません。

音読のポイントは、実際に読みながら内容を理解する問題意識です。

仮に文章を理解せずに読み進めたらどうなるでしょう。ただやり切った感があるだけで、語学力の向上には直結しません。

音読を再開した際には、内容理解を意識しながら教材の勉強を進めました。

音読とシャドウイングにより実現できた交換留学と英検1級

大学留学の半ばには英国交換留学の学内選抜で、無事に合格することができました。

そして留学の帰国後には英検1級を取得。

英検1級の合格を知った時には、嬉しくて涙が溢れました。

そこに至るまでの勉強法は「音読」と「シャドウイング」です。

シャドウイングとは、音声教材を用いて聴いた音声を0.1秒ほど遅れて発声する学習法です。同時通訳者が口慣らしのために行います。

本とMP3プレイヤーがあればいつでもどこでもできるので、暇さえあれば続けていました(当時はまだスマホがなかった時代)

シャドウイングも基本は発声なので、音読の延長で続けていました。

この時の経験から申し上げられるのは、音読の継続が類似の勉強法(シャドウイング)にもつながり、自己実現に到達するチャンスを生むということです。

音読の注意点

音読の注意点

上述の通り、音読はやり方さえ間違えなければ効果的な勉強法の一つと言えます。

しかし努力のやり方を間違えると、ただ単に回数をこなしているだけで結果にはなかんかつながりません。

ここで音読の注意点を確認したいと思います。

間違った発音で音読しない

新しい言語を学ぶ場合、CD付の教材が重要です。

自分の感覚を頼りに音読を始めると、間違った発音が身に付いてしまい、会話で通じないという問題が多々発生します。

とくに中国語やベトナム語など、声調のマスターが肝となる言語

文章の波が分からないままローマ字読みをしているだけだと、痛い目を見ます。

回数の消化を目的としない

音読に限らず、シャドウイングにも共通して言える注意点としては「回数の消化を目的としないこと」です。

それなりに音読の回数をこなしてくると、多少「やっている感」を感じてしまいますが、自分が発する音声の意味を理解できていなければ、実際の会話で使うことは難しくなります。

音読だけではなく、シャドウイングでも「実際に発声しながら意味を理解する」というポイントを押さえておけば、結果が出るという形で上達を実感できます。

音読のモチベーションを保つための参考書

音読のモチベーション

これまで音読の効果、筆者の体験談、注意点について触れてきました。

とはいうものの、音読は忍耐の積み重ねでもあり、モチベーションを保つ工夫が時には必要です。

ここでは「音読」のやる気がみなぎってくる本をご紹介したいと思います。

國弘流英語の話しかた

1969年、アメリカのアポロ11号が人類で初めて月面着陸を成功させました。

その時のテレビ中継番組を同時通訳したのが著者の國弘正雄さんです。

本書では音読が「只管朗読」と表現されており、著者が修行僧のような勢いで勉強していた様子がひしひしと伝わってきます。

そして「学ぶ側の主体性と努力」があれば、苦難を力に変えられると言及しています。

英語教育について語る場合、中学校や高校の英語教師に対する批判が見られますが、自分の語学力の低さを他人のせいにするのは止めるー音読という努力を通じて、同時通訳のキャリアまで昇華させた著者ならではの言葉と言えるでしょう。

ネットの情報では「絶版」という噂がありますが、図書館でも借りられます。

「あなたは音読をすると、なぜ伸びるのか?」

その答えが書かれている良書です。

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語

音読と直接的に関係がある一冊というわけではありませんが、モチベーションを上げる上では良書と言えます。

以下10人の偉人が経験した語学とヒューマンヒストリーが紹介されています。

  • 新渡戸稲造
  • 岡倉天心
  • 斎藤秀三郎
  • 鈴木大拙
  • 幣原喜重郎
  • 野口英世
  • 斎藤博
  • 岩崎民平
  • 西脇順三郎
  • 白洲次郎

とくに斎藤秀三郎のストーリーを読んで感化された私は、『NEW斎藤和英大辞典 斎藤秀三郎(著)』を衝動買いしました(笑)

どのストーリーもとにかく「かっこいい」の一言。

読むだけで気持ちがワクワクして、英語の勉強に走りたくなる一冊です。

音読の効果を実感できる英語教材

最後に音読指導が含まれている教材「JJ ENGLISH エクササイズ」をご紹介します。

◆ JJ ENGLISH エクササイズの特徴 ◆

この教材のポイントを一言で申し上げると「ごまかしがない」ことです。

どの語学教材も「これをやれば伸びる」という謳い文句を掲げていますが、語学力は地道な音読やシャドウイング、リーディング、ライティングを勉強して伸ばしていかなければいけません。

小手先のテクニックや技術を身につけるのではなく、「読む、書く、話す、聴くの動作を地道に毎日続けること」が重要です。

独学では上述のポイントを実行するのが大変ですが、メンター付きの教材を使用することで「あの人が見てくれてる!やろう!」と期待に応えたくなる気持ちになれます。

音読で必ず語学力は上がる

多言語語学・多分化理解を楽しむ

本記事では音読の効果、筆者の体験談や注意点、モチベーションが上がる書籍、音読教材についてご紹介いたしました。

音読を正しいやり方で続ければ、絶対に努力が裏切ることはありません。

また、陸上競技のように練習過多で怪我をすることもありません。

音読を続けて語学力を上げたいという目標をもつ方々へ、この記事が少しでもお役に立てたら嬉しく思います。

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